財団法人浜松市文化振興財団 Hamamatsu Cultural Foundation


2008夏・浜松・音大生音楽祭 東京音楽大学

私たちは1年生の時に室内楽の授業で初めて一緒に演奏し、それ以来3年生になった現在までメンバーが誰一人として替わることなく演奏を続けてきました。今回演奏させていただくフランシス・プーランクの「六重奏曲」は、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットとホルンで構成される木管五重奏に、ピアノを加えた編成となっています。木管五重奏は、殆どの楽器の発音方法が異なり、とても難しいアンサンブルですが、そのために書かれた素晴らしい作品は数多く、すべての楽器が充実した音を出すと、より豊かな響きを得ることができます。この木管五重奏にピアノを加えた六つの楽器で演奏される「六重奏」は、プーランクが33歳の時に作った作品です。プーランクは、「フランス6人組」と呼ばれるフランスの近代作曲家グループの一人で、この6人は当時のドビュッシーなどによる美しい耽美主義的な音楽に対し、フランス古典音楽に立ち返り、ストレートな表現、わかりやすく生き生きとした音楽を創り出そうとしました。この「六重奏曲」は、そのようなフランス6人組の意向が特に反映されている曲で、プーランクならではの音楽を楽しむことができます。私たちはそんなプーランクの生き生きとした音楽、ストレートな表現で描かれているメロディーが、感情豊かな聴衆の皆様の心に響くような演奏をしたいと思っています。

-演奏予定プログラム-

F.プーランク:ピアノと管楽のための六重奏曲

ほか


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