財団法人浜松市文化振興財団 Hamamatsu Cultural Foundation


2008夏・浜松・音大生音楽祭 名古屋音楽大学

出演グループの中で、唯一の邦楽です。今回演奏させていただきます箏二重奏「水の変態」は、宮城道雄の処女作(14歳の時)です。歌詞は、文部省教科書の「水の変態」の和歌七首(霧・雲・雨・雪・霰・露・霜)を扱ったものです。手事部分に高度な技巧を要するこの曲は、箏曲を学ぶ私たちにとって憧れの曲です。また、もう一曲「尾上の松」は、原曲は三絃曲として作られ、作詞者・作曲者も不明のまま伝えられていましたが、大正8年、宮城道雄の箏手付により名曲として完成された曲です。今回は箏・三絃・尺八による三曲合奏です。歌詞の要旨は能の「高砂」よりとったもので、長寿を祝し、神楽を奏して君が代は万々歳と舞い歌うという、大変おめでたいものです。現在、兵庫県加古川市尾上神社にある尾上の松は五代目で、樹齢約100年と言われています。箏・三絃・尺八の演奏による日本の音楽をお聴きいただけたらと思います。

-演奏予定プログラム-

宮城道雄:水の変態…箏二重奏

作者不詳、宮城道雄箏手付:尾上の松…三曲合奏


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