音楽科2年の柴垣ゆり子さんは、「今回初めて、先輩たちに混じって演奏するのでとても緊張しています。4人の息を合わせて楽しんで演奏したいです。」 その先輩に当たる専攻科音楽専攻1年の諸星智美さんは、「今回演奏する曲はどれもなじみの深い曲なので、みなさん一度はどこかで耳にしたことがあると思います。演奏するとき、私たち自身が楽しんで演奏することを心がけ、みなさんに楽しんでいただけるように頑張ります。」
「他の大学の学生の演奏からも学び、沢山のことを吸収したいです。」と、小林みどりさん。 久米涼子さんは、「私たちは共にピアノを勉強する仲間で、4人揃って何かできないかと考えるようになり、そして2台8手のスタイルを見つけました。皆様にピアノの新たな一面を知っていただけたら幸いです。」
今回は2台のピアノを使って、音楽祭にふさわしい華やかなステージをお贈りします。まずは、ハンガリーの国民歌とも言われる「ラコッツィー行進曲」。続いてスメタナの「ソナタ断章」。これは2台8手のためのオリジナル作品です。もともと2台8手はオリジナル作品よりも編曲版、それも連弾や2台ピアノよりも出せる音が多いせいか、オーケストラ作品を編曲したものが多いです。今回演奏予定の「ウィリアム・テル」序曲もその中の一つで、私達が初めて8手に取り組んだ思い出の曲です。それから少しアメリカンな編曲が楽楽しい「カルメン幻想曲」。せっかくなので、2台4手の曲も演奏したいと思います。美しく濃密な情緒を持つ叙情的な曲である、ラフマニノフの「ロマンス」。そして誰もが知っているチャイコフスキーの「くるみ割り人形」から何曲か親しみ易い曲を演奏します。そして、リストが自身のリサイタルの締めくくりとしてよく演奏していたという「半音階的大ギャロップ」。これは、ひたすら明るく大変技巧的な曲。普段は一人で演奏されることの多いピアノに4人が向かったらどんなことになるか、ぜひ楽しんでお聴きください。
プロフィール
柴垣ゆり子
静岡県立浜松江之島高等学校芸術科卒業。これまでに辰岡葉子、戸塚勢津子、A.セメツキ-の各氏に師事。現在、同短大音楽科2年に在学中。
諸星智美
県立沼津西高等学校芸術科を経て、常葉学園短期大学音楽科卒業。第20回PTCピアノコンクール第3位。これまでに石川晴恵、大野浩嗣、A.セメツキーの各氏に師事。現在、同短大専攻科一年に在学中。
小林みどり
静岡英和女学院高等学校を経て、常葉学園短期大学音楽科卒業。これまでに、多々良由里子、杉本のり子、瀧澤優子、井出よし江、A.セメツキーの各氏に師事。現在、同短大専攻科1年に在学中。
久米涼子
県立榛原高校を経て、常葉学園短期大学音楽科卒業。第8、11回静岡オーディションすみや賞受賞。これまでに、内田俊、大木恵子、A.セメツキーの各氏に師事。現在、同短大専攻科1年に在学中。
B.スメタナ:ソナタ断章
G.ロッシーニ:「ウィリアム・テル」序曲
P.チャイコフスキー:「くるみ割り人形」組曲より
M.ウィルベルグ:2台8手連弾のためのビゼー「カルメン」による幻想曲
F.リスト:半音階的大ギャロップ
ほか