1978年生まれ。浜松出身。国立音楽大学作曲学科卒業。
高校在学中にオリジナルのピアノ・ソロ・アルバムでデビュー、これまでに自身のピアノを中心とした5枚のオリジナル・アルバムをリリース。
作曲家としても早くからその才能が注目され、大学4年在学中の2001年に映画『狗神』、2002年には映画『突入せよ!あさま山荘事件』、2004年NHK連続テレビ小説『天花』の音楽をNHK歴代最年少で担当する。これまでに50タイトル以上の映画、TVドラマ、舞台等の音楽を手掛ける。主な作品としては映画『クライマーズ・ハイ』『オリヲン座からの招待状』『夕凪の街 桜の国』『大奥』『大奥~永遠[右衛門佐・綱吉篇]~』『遺体 明日への10日間』などがある。その中にはモントリオール世界映画祭受賞作品(映画『誰も守ってくれない』『アントキノイノチ』)など、国際舞台でも高く評価された作品が含まれている。16年5月、6月公開映画『64』も担当。
クラシックからポピュラーまで、国内外の幅広いジャンルの著名アーティストへ、楽曲提供も多い。特にイギリスのボーイソプラノ・ユニット、リベラが歌う『彼方の光』は、NHKドラマ『氷壁』の主題歌として大ヒット、世界同時リリースも話題となった。また、2012年NHK土曜スペシャルドラマ『負けて、勝つ~戦後を創った男・吉田茂』の主題歌『この先の道』(作詞:松井五郎)を世界的歌手ジョシュ・グローバンが歌い、その楽曲はアメリカ、イギリスをはじめ世界各国で発売されている。リベラ以外の海外アーティストとのコラボも数多く、ケルティック・ウーマン、ラッセル・ワトソン、ヘイリー、キャサリン・ジェンキンス等と共演、ピアノ演奏、編曲も担当する。
2014年スタジオジブリの最新作『思い出のマーニー』の音楽を担当。同年、第81回NHK全国学校音楽コンクール(小学校の部)課題曲『ゆうき』(作詞:中川李枝子)を作曲。2015年には、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン『ユニバーサル・ワンダー・クリスマス』のテーマ曲を担当。
「“巨大な空間”でも、見せるべきものは、“誰か”の物語」~
金谷かほりは、人気テーマパークのシニアクリエイティブディレクターとしてライブショーを全面的に監督する他、2016年7月から8月にかけて、全国5会場で開催予定の『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』等を手掛ける、日本に数少ない、大規模空間でのエンターテインメント/ショーの演出家として内外にその名を知られている。
ダンサーとしてキャリアを始めるものの、すぐに“作り手”としての興味に開眼。テーマパークでのショーの他、B'z(2008年「GLORY DAYS」、2006年「MONSTER'S GARAGE」他)、DA PUMP (2001年「The Amazing DP」)、倉木麻衣(2010年「ハロウィン・ライブ」)などのアリーナ/ドームでのライブショーでその評価を高める。
大規模なショーであっても、アーティスト、そして観客に支持される理由は、高いドラマ要素。それは過去に多くの演劇/ミュージカルを手掛けていることに裏打ちされている。その代表作には、『ザッツ・ジャパニーズミュージカル』(1991年、川平慈英主演)、『おちも堕ちたり』(1991年、市村正親主演)、『City of Angels(シティ・オブ・エンジェルス)』(1992年、中村雅俊主演)などがある。
海外でも大規模なイベントに参加。近年では、2013年にインドで行われた「ルソフォニア世界大会」の開会式の演出が絶賛された。