【ジャズピアニスト】国府弘子
7月、国府弘子さん率いる豪華すぎる8人編成バンド「国府弘子のファンタスティック・エイト」が浜松に初登場します。
ジャンルを超えた驚異の8人、浜松のステージでは、どのように私達を魅了してくれるのでしょうか。
ジャンルにとらわれず、ボーダレスに活躍を続ける国府さんに、メンバーのこと、音楽のこと、お話を聞かせていただきました。
(撮影協力:ヤマハ・アーティストサービス東京)
ジャンルを超えた驚異の8人、浜松のステージでは、どのように私達を魅了してくれるのでしょうか。
ジャンルにとらわれず、ボーダレスに活躍を続ける国府さんに、メンバーのこと、音楽のこと、お話を聞かせていただきました。
(撮影協力:ヤマハ・アーティストサービス東京)
今回の公演では、どのようなプログラムが聴けるのでしょうか?
冒頭2曲目で、国府弘子版「ラプソディ・イン・ブルー」を演奏してしまう位、内容の濃いプログラムです!もちろん、ただの「ラプソディ・イン・ブルー」ではなく、途中でラテンジャズになってみたり、ソロフューチャーがあったり、ファンタスティック・エイト版ラプソディ・イン・ブルーです。映画音楽のファンタスティック・エイト版も何曲かお届けしようと思っていますし、後半には、私の自作曲も盛り込む予定です。随分前の曲もありますが、一人一人の個性を考えながら選曲し、一緒に演奏することで新しく蘇らせてもらったように感じています。LPデビュー35年になりますが(CDじゃないんです!笑)、自作の曲を中心に24枚のCDをリリースしていて、メンバーに合わせて選曲するのは楽しい作業でした。ジャズ、クラシック、ヒーリング、ポップス、いろいろなジャンルがあって、私の曲もいろいろな言われ方をしますが、ジャンル分けできないし、今はそういう時代ではないなと思っています。自分がクラシックもジャズも好きで困ったなと思っていたし、二兎追う者は一兎も得ずと言われて悶々としていましたが、今となっては、両方やっていて本当に良かった、両方とも栄養になっていると感じています。二兎追って、五兎いただいちゃった感じですね。
結成25年のトリオを軸に、多彩な才能を持つミュージシャンをお迎えしての公演ですが、メンバーを一言でご紹介いただけますか?
コロナ禍でもインスピレーションは湧き続けましたか?
生活の中で、わくわくしたり、キュン❤としたり、そういうものはいくらでもありますよね。アスリートから感動をもらったり、寒い中で植えたビオラが咲いてくれたり。日々の生活の中からワクワクとキュンをいただいていますが、コロナ禍ももう3年、みんなそうだと思うんですけど、ちょっと萎えそうになった時もありました。自分ってなんなんだろうって、芸術家は皆、考えたと思います。忙しいとそんなこと考えないし、とにかく目の前の仕事の準備をしなきゃってなるんですけどね。私はすぐに萎えたり、弱っちいところがあったりするけど、「いや、わたしならではのプロデュース、編曲家として面白い作業、クラシックとかジャズとか好きで悶々としたあれを活かしてなんかやりたい」となり、たっぷり書く時間もあったので、ファンタステッィク・エイトが生まれました。今まさに育てている最中で、浜松で初お披露目するものもあると思います。
シロトは国府さんにとって、どのような存在でしょうか。
私が演奏する時には、ほぼいます。ピアノは演奏会場で初めましてするのですが、ピアノとピアニストってタッグを組んで良い音色を出さなきゃいけない、だから、お守りみたいな、つなぎ役みたいな存在です。亡き母が動物好きで、一緒に富士サファリパークに行った時に、白トラの赤ちゃんが生まれた記念で売られていた白トラのぬいぐるみを買ってきました。母も同じものを持っていたのですが、母の健康を祈りつつ演奏会に持ち歩いていたら、演奏会場って意外に埃っぽくて、見かけは白いのに、洗濯すると真っ黒な水が出るんですよ。シロトとも15年位の付き合いになります。浜松での公演にも登場予定です。
昨年、デビュー35周年を迎えられましたが、これまでの演奏活動で、特に印象に残っていることはありますか?
浜松でも公演をした、ジャズピアノ6連弾。今思うと夢のような企画ですね。フルコンサートグランドピアノが6台、ピアニストが6人、もしかしたら、オーケストラより迫力あるかも。ピアノ天国みたいなコンサートですよね。2003年から15年位やりました。女性ジャズピアニストの草分け、穐吉敏子さんや山下洋輔さん、前田憲男さん、塩谷哲さん、小原孝さん、私、など多くのジャズピアニストが参加していました。言い出しっぺの佐山雅弘さんが天国に逝ってしまったので、現在は行っていませんが、ステージにピアノが6台並ぶのは壮観でした。NHKやWOWOWでも放送されましたが、CDにしても、誰が演奏しているかわからないから、映像で見るべきですね(笑)。浜松のお客様がすごく喜んでくださったこと、どのピアノも最高のコンディションだったこと、浜松の思い出というと、そのことを思い出します。
演奏に最も影響を与えたのはどなたですか?
うわぁ、難しい質問!誰だろう… ニューヨークでずっと活動されていたバリー・ハリスかなぁ。去年の暮れ、90代に入って亡くなられました。ビバップというジャズのジャンルで、本当に歌心溢れる方でした。40年前、毎晩、バリーの寺子屋みたいな授業に通っていたんですが、今になって、バリーの手法やスタイルが自分の中に活きてきたって感じることがあります。それはジャズピアニストとかどうかというよりも、想いがのる音色、クラシックでもジャズでも、何を弾くかではなく、どう弾くか、どう奏でるか、それがピアノの醍醐味だろうなと思っています。
今後、挑戦してみたいことはありますか?
体力がないので、休み休みしながら、一度は富士山に登ってみたいです。三泊四日でやっと登ったりして。特に鍛えているわけではないのですが、ピアノを弾いている時だけは、どうしてこんなに体力があるんだって思います。夢中になると疲れを感じないのか、ピアノを弾いてない時は本当にへにょへにょしてしまいます(笑)
お忙しい日々かと思いますが、どのような方法で息抜きされていますか?
コロナの直前に、心臓の病気をしてしまって、この3年間は休まざるを得ない状況でしたが、逆にファンタスティック・エイトという企画を考えられました。お花に水をあげたり、花がらを摘んだり、小さなことがけっこう楽しかったですね。ついつい、SNSで皆さんの活躍を見ちゃうと、これは罠だ、焦らせようとしている、と思うようにしています。誰かと比較して踊らされないように、自分を幸せにするのは自分なんだ、人にしてもらうのではなく、自分で自分を幸せにするんだって思っています。しかも、演奏するということは自分だけではなくお客様も幸せにできますよね。お料理もそう、人を幸せにするだけじゃなくて、一緒に幸せになる。修行して身につけたわけじゃないけど、以前は興奮したり、しばらく何もないと堕ちちゃったり、自分のコントロールには苦労してきた方だと思います。人生の後半に入り、小さな幸せを感じないともったいないと思っています。息抜きばかりしすぎてるのかも!ドキュメンタリー番組を見るのも大好きだし、スポーツ観戦も好きだし、すごく感動しますね。
最後に、お客様へのメッセージをお願いします。
クラシックファンの方もジャズファンの方も、両方好きな方も、ジャンルに関係なく、文句なしに幸せになって帰っていただけます!逆に、音楽があんまりよくわからない方は、この公演で入門していただけたら、シメシメって感じですね。ただならぬ想いで音楽をやっている一流の仲間たちを一堂に集めたので、一緒に幸せな時間を過ごし、皆様と一緒に全員で幸せになりたいなと思っています。
国府弘子のファンタスティック・エイト
2023年7月17日(月・祝)17:00開演
アクトシティ浜松中ホール
全席指定 S席:6,500円 A席:5,000円 B席:3,000円 学生B席(24歳以下):1,000円
公演の詳細は、こちらをご覧ください。
アクトシティ浜松中ホール
全席指定 S席:6,500円 A席:5,000円 B席:3,000円 学生B席(24歳以下):1,000円
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