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【俳優】熊谷真実


11月25日から、浜北文化センターで「世襲戦隊カゾクマン」3部作が3日連続で上演されます。

「世襲戦隊カゾクマン」は世襲により代々ヒーローとして生きている一家のお話。ヒーローである以外は、嫁姑問題、子供のいじめ、将来への不安などを抱えるごく普通の家族。世襲制度に疑問を持ち「普通に暮らしたい」と願いますが、宿敵ミドラー一味が次々と攻撃を放ってきます。地球を守るため、日頃のいざこざは一旦置いて戦いに挑みますが…

「母ピンク/佐久間多津子」として出演される熊谷真実さんにお話を伺いました。

「世襲戦隊カゾクマン」は2014年に初上演されていますが、最初に出演のオファーが来た時はどのようなお気持ちでしたか?

作・演出家の田村孝裕さんのファンで、一度は田村さんの作品に出たいと思っていたんです。プロデューサーからお話があって、内容もきちんと聞かずにやりますと返事をしてしまったんですが、直感は正しかったなと思っています。元々、ご一緒したかった演出家とお芝居が出来て、共演しているキャストも人柄を含めて本当に素晴らしくて!

この作品ができたのは、プロデューサーが自分の娘さんに見せたい芝居を作ろうと思ったのがきっかけだったと聞いています。家庭劇が得意な作・演出家の田村さんに、家族のお話と戦隊ものを何とか融合できないかと相談して、世襲制で「ヒーロー」を家業として継いできた一家という設定ができたそうです。理想のキャスティングが叶ったと言ってくださってますので、私はプロデューサーにとって理想の姫キャラで、理想の母親像なのかな(笑)。劇中の家族像も昔懐かしい温かみがあって素敵です。3作もシリーズ化して、それを今回は一挙連続上演するという… 大変ですけどがんばります。

「母ピンク」を演じるうえで心がけていることはありますか?

2017年「世襲戦隊カゾクマンⅡ」

役作りはしないんですよ。台本を覚えて、お稽古場に行けば、演出家の方が指導して導いてくださいます。役作りをしてしまうと、我が入ってしまう。役作りはしないけど、役に向かっていくまでの心構えは考えます。役を演じるということは、一人の人間と対峙することであって、役とどのように向き合うのか、その役のために、『熊谷真実』の心をどう使うのかを考えます。真っ白な気持ちでお稽古場に行って、演出家に軌道修正していただいています。舞台に立つと自然にその役になれるのが俳優だと思っています。

「世襲戦隊カゾクマン」は突飛な設定のように感じますが、カゾクマンが抱える問題は、嫁姑問題や息子のいじめ、将来への不安など、シリアスだけど、どこの家族でも抱えている問題で、ご覧になっている方も共感できる部分が多そうですね。

2017年「世襲戦隊カゾクマンⅡ」

決して、素敵な、ラブリーな着地点ではないけれど、ご覧になった方は、それが人生なんじゃない、って納得されるみたいです。どんな家族でも、『実は』っていうことが家庭内ではあって、その『実は』を赤裸々に描いているから皆さんに共感いただけるようです。大人向けの話のように感じると思いますが、子供たちもキャッキャ笑いながら観ているんですよ。

ずばり、『ここを見て欲しい』というところを教えてください。

「あなたが守りたいものはなんですか」そんなことを思いながら見て欲しいです。守りたいものは家族なのか、地球なのか。彼ら(カゾクマン)は世襲制度のもと、家族で地球を守っています。劇中では、父の腰痛や嫁・姑の悩みなど、雑事に追われつつも地球を守る任務があるわけで、この家族を見ていると、大志を忘れずに生きていくことって大事だなと感じます。私も、雑事に追われて大志を失わないように生きていきたいなと思っています。

2年前に浜松に移住されましたが、浜松での生活はいかがですか?

浜松に来るまでは、特別な印象はなかったんです(笑)。でも、簡単にいえば、ビンゴでした!こんな暮らしがしたかったっていう理想が浜松には詰まっていました。物心ついたころから、別人になることに快感を覚えて俳優をやってきたので、自分がどんな人なのか、考えたこともなかったし、自分のやりたいことは俳優の仕事しかないと思っていたし、自分は他にやりたいことがない人だと思っていました。浜松に来たら、あれもやりたい、これもやりたい、元々、こうなりたかったんだっていう自分が出てきて、熊谷真実という人間も面白いじゃないかと思うようになったんです。自分を再発見した感じですね。楽しくて仕方ないし、毎日忙しいです。
仕事柄、色々なところを訪問しますが、浜松は魅力をPRするのがちょっと上手じゃないなぁって思います(笑)

浜松のミュージシャンと一緒に結成したバンド「マミーズビスケット」の初ライブ

浜松で師匠のもと始めた畑仕事

熊谷さんと言えば、はじける笑顔ですが、笑顔を保つ秘訣はありますか?

朝から笑うことです。朝起きた瞬間に、誰も見ていなくても笑うんです。どんなに疲れていても無理やり笑顔で、「おはよう」って笑うと、自然に一日笑顔になります。朝ニコ😊です。夜は一人でも「ありがとう」と言って寝ます。

最後に、本誌をご覧の皆さんにメッセージをお願いします。

浜松に移住して2年、浜松で初めて舞台に出演することが出来て本当に幸せです。多くの方に家族の温かさ、地球を守ることの大切さを感じていただきたいですし、肩の凝らないお茶の間劇を楽しんでいただきたいです。

世襲戦隊カゾクマン

2022年11月25日(金) 19:00開演 
2022年11月26日(土) 14:00開演 
2022年11月27日(日) 14:00開演 

浜松市浜北文化センター大ホール

全席指定 6,000円 3日間通し券 13,000円
 ※未就学児の入場はご遠慮ください。

公演の詳細は、こちらをご覧ください。