浜松市立入野小学校コンサート
公演日 2020年9月11日(金)
会場 浜松市立入野小学校
時間 ①13:20~14:00 ②14:20~15:00
演奏者 南 紫音(ヴァイオリン)
山中 惇史(ピアノ)
■プログラム
①ベートーヴェン:ソナタ第5番より 1楽章
②モーツァルト:ロンドK.250
《楽器のお話》
③プロコフィエフ:マーチ(3つのオレンジへの恋より)
④アルベニス:タンゴ
《質問コーナー》
⑤サン=サーンス:序奏とロンドカプリチオーソ
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本日、浜松市立入野小学校で演奏家派遣事業「弦楽コンサート」が開催されました。
演奏は、南紫音さん(ヴァイオリン)と山中惇史さん(ピアノ)。
南さんは、小学校の頃から数多くの賞を受賞され、2015年には世界でも難関で知られる
ハノーファー国際ヴァイオリン・コンクールにおいて第2位を受賞し、
国際的にも認められる若手実力派ヴァイオリニストです。
山中さんは、ピアニスト、作曲家、アレンジャーとして幅広く活躍され、
数多くの賞を受賞されています。編曲の分野においてもクラシックからポップスまで幅広く、
器楽・室内楽・合唱など多数の楽曲が出版されています。
本日鑑賞したのは、5年生の87名。
感染症対策を十分にとった上、2部制で行いました。
今年はベートーヴェン生誕250周年のメモリアルイヤー、
それを祝して「ソナタ第5番」から演奏会がスタートしました。
お二人のとても軽やかでさわやかな旋律が教室に響き渡ります。
楽器のお話では、ピアノとヴァイオリンについてクイズ形式で楽しく学びました。
「ピアノを弾いたことがあるよ、習っているよ。」と手を挙げてくれた子どもたちも非常に多く、
ピアノに慣れ親しんでいるこの地域ならではの環境に、山中さんも驚いた様子でした。
写真は、爪で弦を弾いて音を出すチェンバロの説明をしている山中さん。
なぜ現在のピアノが誕生したのか?という歴史のお話は、
子どもたちの心をぐっと掴むストーリー展開で、みんな興味津々です。
質問コーナーでは、「物心ついた時には、手にヴァイオリンを持っていました(笑)」という
南さんに多くの質問があり、子どもたちの主体性とリアクションに先生もびっくり。
小学校の頃は毎日5時間の練習をされていたという、南さんのエピソードに、
「え~!すごい!!」と歓声が上がりました。
「みんなも何か好きな事があれば、ぜひ続けて伸ばしていってくださいね。」
と、アドバイスをいただきました。
サン=サーンスが名ヴァイオリニストのサラサーテの為に作曲した名曲
「序奏とロンドカプリチオーソ」では、ヴァイオリン独自の様々な技巧を披露していただきました。
自分の体を共鳴させて音を出すと言われるヴァイオリン。
最後は、サプライズで入野小学校の校歌を演奏していただきました。
今回は、大きな声で歌うことは自粛して、心の中での合唱となりましたが、子どもたちは心と身体で
音楽を感じ、音楽室内の気持ちが1つとなりました。そして、代表児童のお礼の言葉の後は、
盛大な拍手!子どもたちの満面の笑顔で演奏会は無事終了しました。
今回の弦楽コンサートはコロナ禍での開催となりましたが、
演奏家の息づかいや楽器の魅力を十分に味わうことができました。
これはリモートでは決して味わえない、
子ども達の心に残る貴重な経験となったのではないでしょうか。
子どもたちのリクエストに応え、お二人のサインを各クラスにプレゼントしていただきました!!
お帰りの際、 お二人は約5カ月ぶりに試弾が再開されたJR新幹線浜松駅コンコース内の
「カワイ展示ブース」に立ち寄られました。
通りすがりの方に見守られながら、素敵な演奏を披露していらっしゃいましたよ!