「みぶ絵手紙展 野山も笑う」の最終日となった3月19日(日)、ホールでは「長尾春花ヴァイオリン・リサイタル」を開催しました。
長尾春花さんは、静岡県掛川市のご出身で、東京藝大で博士号を取得され、海外ではハンガリーに拠点を置かれ、ハンガリー国立歌劇場管弦楽団でコンサートマスターを務めながら、リスト音楽院で指導をされるなど、大変ご活躍されています。
日本に帰国したのがリサイタルの2日前。明日にはもう次の予定のため日本を離れるとのことで、大変お忙しいことがわかりました。ちょうど今、ワールド・ベースボール・クラシックが盛り上がっていますが、日本での試合を終えた侍Japanのメンバーが休む間もなくすぐにアメリカに向けて飛び立って行ったことを思い出しました。日本とハンガリーの時差は8時間、とてもタフだと思います。
その限られた日本滞在中でのこのリサイタル。2時間の演奏の中には「チラシに謳っていたような超絶技巧系の曲あり、30分にわたるヴァイオリン・ソナタあり」と、かなり疲れるかなと思いきや、そんなことは全く感じさせない見事な演奏ぶりでした。ホールいっぱいに様々な表情がついたヴァイオリンの音色が響き渡り、来場者のみなさん吸い込まれるように聴き入っていたと思います。ピアノを弾いてくださった實川風さんも上手に長尾さんを引き立ててくれました。お二人は高校生の時からのご友人だそうで、だからこそ、このタイトなスケジュールの中で息を合わせられるのでしょう。
今後ますますの活躍を期待します。
出演
Violin/長尾 春花 (ながお はるか)
Piano/實川 風 (じつかわ かおる)
♪アンコール
中国の太鼓/F.クライスラー
更新日:2023年03月20日