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市民ミュージアム浜北 「綿から糸をつくり隊!」

2023.05.07

5/3(水)~4(木)の2日間、市民ミュージアム浜北で糸作り体験を行いました。
講師は市民ミュージアム浜北スタッフの尾上さん。
遠州織物の歴史を交えつつ、参加者の皆さんに展示物をご覧いただきながら綿の栽培や糸作りについて詳しくご説明頂きました。

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今回は皆さんに、昔の道具を使って「綿繰り(種取り)」→「綿打ち」→「糸紡ぎ」までの工程を体験していただきました。

まずは綿花の状態から、綿の部分を取り出します。
この時点では綿が固くギュッと詰まっているような感じです。

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次に綿繰りです。
綿繰り(種取り)機を見て「昔の洗濯機みたいだね!」と言われる方もいる通り、
ローラー部分に綿を挟んだらひたすらハンドルを回して種を取っていく仕組みになっています。
手ではなかなかきれいに種が取れないのに、綿繰り機を使ってスルッと取れるとなんだかスッキリした気分になります。
ここの作業で取れた種は、水に浸しておくと芽が出て来るそうで「お家で栽培してみたい!」
と早速お持ち帰りをされる方もいらっしゃいました。

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次は尾上さんお手製の小さな弓を使って綿打ちをしていきます。
少しコツがいりますが、だんだんとフワフワの綿あめみたいになってくるところがとっても可愛らしくて、
綿打ちをしながら歓声を上げている方もいました。
このフワフワにする作業がとても重要になってきます。

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フワフワの綿をまとめたら、次もまたまた尾上さんお手製の"スピンドル"を使って糸紡ぎをしていきます。
右手で糸を撚りながら、左手で軽く持った綿を少しずつ引き出していくという作業の繰り返し...
これも少しコツがいるので、みなさん慣れるまでは悪戦苦闘していましたが、徐々に慣れてくると長い糸ができあがっていきます。

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今回はここまでの体験でしたが、みなさんがよく見る糸の状態にしていくにはまだまだ工程が残っています。
そこからさらに糸を織って布にしていくのにもかなりの手間と時間がかかることが分かりますね。
昔の人がいかに手間をかけて作ってくれていたのかが、今回の体験を通して身に染みて分かった気がします。
参加者のみなさんからも
「糸を作るってこんなに大変なんだねー」「昔の人はすごく手間をかけて作っていたんだね...」
というご意見を頂きました。

今回はお家で綿を栽培している方のご参加もあり、みなさん真剣に糸作りに取り組んでいただけました。
お家の綿が糸に変化した後、どのように活用していかれるのかが楽しみですね。

ご参加いただいた皆さま、誠にありがとうございました!