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作曲家紹介

KOROKU Reijiro小六 禮次郎

小六 禮次郎

作曲・編曲家。岡山市出身。東京芸術大学音楽学部作曲科卒業。アジア太平洋国際映画祭最優秀音楽賞、日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞。東京音楽大学映画放送音楽コース教授。
主な作品として世界劇「黄金の刻」「眠り王」、映画「ゴジラ」「Beauty」「オーロラの下で」、NHK大河ドラマ「功名が辻」「秀吉」、連続テレビ小説「さくら」「天うらら」、長編アニメーション映画「アンゼラスの鐘」、みんなのうた「いらっしゃい」(倍賞千恵子)、ラジオ深夜便「冬の旅」(倍賞千恵子)、舞台「おたふく物語」「法然と親鸞」「あなまどい」、女声合唱組曲「街角の歌たち」、オーケストラ作品「交響詩橋のない川」、PSゲームソフト「決戦」シリーズ、小林幸子シングル「母ちゃんのひとり言」「楼蘭」、石川さゆりシングル「歌、この不思議なもの」等、幅広く多方面にわたって活躍中。
また、倍賞千恵子と共演するコンサートを全国で公演し、好評を得ている。

アンゼラスの鐘

[ 作品解説 ]

 原曲は、虫プロダクション製作のアニメーション映画 「NAGASAKI 1945 アンゼラスの鐘」のテーマの音楽です。この映画は、長崎の原爆投下の後、その後遺症によって苦しみ亡くなっていく人たちを見守る医師の苦悩、葛藤、そして未来に託す希望を描いた作品です。
 アンゼラスの鐘は、爆心地に近い浦上天主堂の鐘で、被爆した人々が、瓦礫に埋もれていた鐘を掘り出し再生のシンボルにしました。この鐘に対する思いが人々を結束させ、復興の支えになったのです。
 音楽はこのお話に寄り添い、静寂のなかに人々の悲しみや鎮魂の気持ちを込め、しかし強い意志も忘れることなく、逆らえない時の流れの中をゆっくりと進んで行きます。
 元の曲はStringsとハープの編成で3分程の楽曲でしたが、今回このバンド編成に編曲しなおし、構成も変更しました。二つの主題となるメロディからなり、それに絡まるいろいろなカウンターメロディが主題を彩り包み込む形になっています。曲のかたちはあくまでシンプルで、旋律が主体の曲です。そして、ゆっくりと静かに演奏される個々の楽器の音色・重なり合う音色を十分に味わっていただきたいと思います。

[ 編成 ]

Flute 1,2
B♭ Clarinet 1,2
E♭ Alto Saxophone
B♭ Tenor Saxophone

B♭ Trumpet 1,2
F Horn 1,2
Trombone 1,2
Euphonium
Tuba

Percussion (B.D. / Sus.Cym. / Vib.)

Beauty

[ 作品解説 ]

この曲は、映画「Beauty~うつくしきもの~」の主題曲を編曲したものです。映画は、村歌舞伎に生涯をささげる男たちや、昭和という激動の時代に翻弄されながら懸命に生きた人達を、静謐な表現で描いています。
主題曲は、静かにシンプルに、ゆっくりと、一言一言語るように進んでいきます。小さな感情の起伏はあってもドラマティックにはなりません。でも秘めた気持ちは失わないように、単純な三和音が抑えられた心を映し出すのです。その音は暖かくもなり、冷たくもなり、悲しくも響きます。
楽器を鳴らし、豊かな音で美しい和音を奏でて下さい。

[ 編成 ]

Piccolo
Flute 1,2

B♭ Clarinet 1,2
B♭ Bass Clarinet

E♭ Alto Saxophone
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone

B♭ Trumpet 1,2
F Horn 1,2
Trombone 1,2
Euphonium
Tuba

String Bass
Harp(E.Piano)

Timpani
Percussion 1(Glockenspiel)
Percussion 2(Bass Drum)
Percussion 3(Suspended Cymbal)

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