SAEGUSA Shigeaki三枝 成影
作曲家。 東京音楽大学教授。 社団法人日本作曲家協議会(JFC) 会長。
社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC) 理事・評議員。 財団法人日本交響楽振興財団 理事。 日本現代音楽協会 理事。
代表作として、オラトリオ「ヤマトタケル」、オペラ「千の記憶の物語」、ヴァイオリン協奏曲「雪に蔽われた伝説」、「レクイエム~曾野綾子のリブレットによる」、「太鼓についてー太鼓協奏曲」、カンタータ「天涯」等の作品がある。
映画音楽では「優駿ORACION」「お引越し」「MISTY」等、テレビ番組の音楽では、NHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」等、多数の作品を手がけている。
また、オ-ストリアの国際モ-ツァルテウム財団からの依頼で、モ-ツァルトの未完曲「ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための協奏交響曲イ長調」を補筆・完成。 モ-ツァルト没後200年を記念してザルツブルクの催しで演奏されたことも、話題となった。
オペラ作品をライフワークとして11作品掲げており、代表作としては1997年5月には、構想に10年近くをかけたオペラ「忠臣蔵」を完成・初演し、各界の注目を集めた。 さらに、2000年5月には愛知県芸術劇場でオペラ「忠臣蔵」改訂版を再演し、2002年1月には東京新国立劇場にて再演。
2004年4月プッチ-ニのオペラ「蝶々夫人」の息子を主人公とした、オペラ「Jr.バタフライ」を東京文化会館にて初演。
2005年3月、神戸にて再演。 好評を博す。
2006年8月には半世紀以上に亘りイタリアで開催されているプッチーニ音楽祭上演され、地元メディアで大絶賛された。 これは同音楽祭の歴史における初の外国人作品であり、プッチーニ以外の作品として初の上演となった。
アンドレア・グリミネッリ委嘱による「フルート・コンチェルト」、セルゲイ・ナカリャコフ委嘱による「トランペット・コンチェルト」など著名な奏者からの委嘱作品も多数。
代表的なCD作品としては、「哀しみのビ-トルズ」「泣きたいだけ泣いてごらん~三枝成彰編曲による日本の歌」ベルリンフィル12人のチェリストたち(ファンハウス)、「三枝成彰 コンチェルトの夜」(EPICソニ-)など数多くのCD作品をリリ-ス。
2007年、紫綬褒章を受章。
序曲 機動戦士ガンダム・逆襲のシャア
[ 作品解説 ]
私が今回、提供させていただいたのは、「機動戦士ガンダム・逆襲のシャア」です。20年以上にわたって幅広い層に人気のアニメーション作品「機動戦士ガンダム」シリーズの映画版の音楽を担当させていただいたときの経験をもとにして、作りました。「ガンダム」の世界観は、未来世界における"戦争と平和"だといえると思いますが、皆様にもそんなイメージを広げながら聴いていただけましたら幸いです。
少なくとも私にとっては、正直に申し上げて、吹奏楽の編曲はとても難しいものです。室内楽やオーケストラを編曲するのと、まったく違うものだといってもいいかもしれません。ブラスと打楽器だけで一つの簡潔した世界を構築するのは、とても難しく、スリリングな仕事です。またそれだけに、とてもやりがいを感じました。
[ 編成 ]
Piccolo
Flute 1,2
Oboe
Bassoon
B♭ Clarinet 1,2,3
B♭ Bass Clarinet
E♭ Alto Saxophone 1,2
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone
B♭ Trumpet 1,2
F Horn 1,2
Trombone 1,2
Euphonium
Tuba
String Bass
Timpani
Percussion (S.D. / B.D. / Cymb. / Sus.Cym. / Hihat / Glock. / Vib. / Wind Chime / Cabassa)