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作曲家紹介

MIYAKE Kazunori三宅 一徳

三宅 一徳

東京芸術大学音楽学部作曲家卒
子供の頃から飛行機好きで、旅客機のパイロットを目指すも16歳の時に視力の低下のためパイロットへの道を挫折。
目標を失っていた時期にプログレッシブロックに触発され、作曲を志す。
芸大に入学するも、一般社会ならびに時代の音楽からは遊離し専門家のための音楽になってしまっていた「現代音楽」の世界に疑問を感じ、
その時代に必要とされる「現在の音楽」を模索するようになる。
芸大卒業年より職業作・編曲家として活動。同時期に日本の伝統音楽に出会い、伝統楽器の現在のあり方を模索。
『箏座』という邦楽器のユニットに参加する事で、現代の邦楽のあり方のひとつとしてのスタイルを完成させる。
またライフワークでもある「オーケストラとロックサウンドの融合」を実現する場として、戦隊物のサウンドトラックやゲーム音楽、CM音楽等多方面に活動の場を広げその音楽性は多岐にわたるが、いずれにおいても難解になりすぎることなく判りやすいイディオムでの表現を基点としている。

Dance EGO-lution

[ 作品解説 ]

「デオダート」等に代表される1970年代頃の「クロスオーバー」と呼ばれた音楽のスタイルを多少意識しつつ、セクションによるコーダルな書法の上に対位法的な要素をちりばめてあります。ベーシックにはちょっと古めのラテンスタイルのリズム。
これにモダンジャズの装いとちょっと懐かしい感じのハウススタイルのバッキングをミクスチャー。
モチーフは「ビバップ系の捩れたフレーズ」対「シンプル&ストレートなスケール」、そして「上行するフレーズによるパワーの蓄積」対「下降フレーズによる解放」、という各々の要素の対比により構築してみました。
タイトルに「ダンス」を標榜していることからも判るように、いかに踊りだしたくなるようなグルーブをつくれるか。
パーカッションとベースのコンビネーションがこの曲の要です。
特にベーシストのグルーブ感が楽曲の行方を左右することになるでしょう。
もし、譜面に書かれているフレーズが難しすぎる場合には、譜面の再現を目指すよりも装飾的要素を排してルート音中心のシンプルなプレイに徹しましょう。

「踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損々」
これは阿波踊りの歌詞の一節ですが、ダンスミュージックを演奏する時の本質も同じです。
各パートの自己主張をぶつかり合わせつつも、整然と寄り添うべきところと自我を弾けさせるところを自在に行き来できるようになればしめたもの。
心躍らせつつ楽しんでください。
(三宅一徳)

[ 編成 ]

Piccolo
Flute 1,2
Oboe(Option)
Bassoon(Option)

B♭ Clarinet 1,2
B♭ Bass Clarinet

E♭ Alto Saxophone 1,2
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone

B♭ Trumpet 1,2,3
F Horn 1,2
Trombone 1,2
Euphonium
Tuba

Electric Bass

Piano

Timpani (Tambourine)
Percussion 1 (Vibra Slap / Wind Chime / Shaker(Caxixi) / Triangle)
Percussion 2 (Vibra Slap / Xylophone)
Percussion 3 (Anvil / Vibraphone / Bass Drum)
Percussion 4 (Suspended Cymbal (Splash等小径のもの) / Congas)

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