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作曲家紹介

YUASA Joji湯浅 譲二

湯浅 譲二

1929年福島県郡山市生まれ。慶應義塾大学教養学部在学中から、秋山邦晴、武満徹らと親交を結び、総合的芸術グループ「実験工房」に1952年から参加。以来、オーケストラ、室内楽、合唱、劇場・映像用音楽、コンピューター音楽をはじめ幅広い活動を続けている。国内外の主要オーケストラ、フェスティバルなどから多数の委嘱を受けて作品を発表しているほか、世界各地の大学・講習会などにゲスト作曲家、講師として招かれるなど、国際的に高い評価を受けている。文化庁芸術祭大賞、飛騨古川音楽大賞、京都音楽賞大賞、サントリー音楽賞、芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章、 日本芸術院賞・恩賜賞、尾髙賞(4回)など。2014年文化功労者となる。

組曲「サーカス・ヴァリエーション」より 1.開幕 2.ブランコ 3.調教師のソロ

[ 作品解説 ]

この曲は、1954 年、25 歳の時に、作曲された。私は実験工房のメンバーとして武満や鈴木と共に、当時の日本では、最前衛の仕事をしていた。その年には十二音技法を、英語版で勉強し、作る曲は無調になっていたが、この曲は、子供達のバレエ団、橘バレエ団の委嘱作品であり、当時私が、自然に身につけていた、プロコフィエフや、プーランク、ミヨー、など仏六人組や、終戦後、どっと入って来たアメリカ現代音楽、コープランドや、バーンスタイン等の影響下で書かれたと言える。
幼稚園や小学生の子供達はよく訓練されていて(後の日本バレエ界のプリマ、大原永子さんなど何人もそこにはいた)、五拍子などのステップも難なく踊れて、楽しいバレエ団だった。

曲は、開幕曲から、五部分にわかれていて、中に、玉のり、ブランコ、調教師、綱わたり、踊り子、など数多くあるが、今回は、「開幕」、「ブランコ」、それに、バレエなので、調教師のソロとディアゴナールを含んだ、第四部と三曲になった。

(湯浅譲二)

[ 編成 ]

Flute 1,2,3(Piccolo)
Oboe
Bassoon

B♭ Clarinet 1,2,3
B♭ Bass Clarinet

B♭ Soprano Saxophone(Alto Saxophone)
E♭ Alto Saxophone
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone

B♭ Trumpet 1,2
F Horn 1,2
Trombone 1,2
Euphonium
Tuba
String Bass

Timpani
Percussion 1(Vibraphone / Snare Drum)
Percussion 2(Xylophone)
Percussion 3(Wood Block)

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