NOBUNAGA Takatomi信長 貴富
994年上智大学文学部教育学科卒業
1994・95・99年朝日作曲賞(合唱曲)
1998年奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門第1位
2000年現音作曲新人賞入選(室内楽曲)
2001年日本音楽コンクール作曲部門(室内楽曲)第2位
合唱作品のほかに、歌曲、室内楽、邦楽器のための作品など。「信長貴富歌曲集」「こどものためのピアノ曲集 スタートダッシュ」ほか出版多数。主な作品に「子どもたちの遺言〜童声合唱と管弦楽によるオラトリオ」、「バラッド」(室内楽曲)、「Fragments〜特攻隊戦死者の手記による〜」(歌曲・合唱曲)、「新しい歌」(合唱曲)などがある。
奏楽 混声合唱と吹奏楽のための
[ 作品解説 ]
谷川俊太郎さんの詩「奏楽」は、もともと1981年8月刊の『バンドジャーナル』誌上に発表されたものです。
今回、合唱と吹奏楽の曲を作るにあたってこれ以上に相応しい詩はないと思い、作曲することに決めました。
作曲にとりかかる少し前に現場の先生方から、吹奏楽部員に合唱パートを歌わせたいというリクエストをいただき、日ごろ合唱活動をしていない方々でも無理なく歌えるように作曲しました。
とは言え、この曲では吹奏楽が合唱のラインを過度になぞることを避けており、自立したセクションとして合唱を扱っているので、豊かな声の響きが求められます。楽器を吹く上でも、歌の学習が良い効果をもたらすことでしょう。
また、吹奏楽パートは「伴奏」という意識にとどまらず、言葉の意味を「歌っている」こと感じながら演奏していただけたら素晴らしいです。
人間も楽器も、「野に立って息を待つ/風に鳴る笛」であると、詩は歌っています。
この曲をきっかけとして、合唱と吹奏楽の共演がもっと広がっていくといいなと夢見ています。
[ 編成 ]
Piccolo
Flute
Oboe(opt.)
Bassoon(opt.)
B♭ Clarinet 1,2,3
B♭ Bass Clarinet
E♭ Alto Saxophone 1,2
B♭ Tenor Saxophone
E♭ Baritone Saxophone
B♭ Trumpet 1,2
F Horn 1,2
Trombone 1,2
Euphonium
Tuba
String Bass(opt.)
Timpani(Triangle / Tambourine)
Percussion 1(Suspended Cymbal / Wind Chime / Snare Drum)
Percussion 2(Tubular bells / Bass Drum)
Percussion 3(Glockenspiel / Vibraphone)