浜松市立佐鳴台小学校コンサート
公演日 2019年5月20日(月)
会 場 浜松市立佐鳴台小学校
時 間 13:15~14:00
演奏者 松田 里奈(ヴァイオリン)
今西 泰彦(ピアノ)
■プログラム
①クライスラー:美しきロスマリン
②クライスラー:踊る人形
③シューマン:3つのロマンスより第2曲
《楽器の話 他》
④ピアノソロ ダニー・ボーイ(ロンドンデリーの歌)
《質問コーナー》
⑤ヴィターリ:シャコンヌ
⑥子どもたちとの共演 佐鳴台小学校校歌
今年度2校目となる演奏家派遣事業「弦楽コンサート」が佐鳴台小学校で開催されました。
5年生94人が音楽室に集まりヴァイオリンとピアノの美しい音色を楽しみました。
演奏はヴァイオリンの松田里奈さんとピアノの今西泰彦さんです。
松田さんは第10回日本モーツァルト音楽コンクールヴァイオリン部門第1位(同コンクール史
最年少優勝)や、NHK交響楽団や東京フィルハーモニー交響楽団など数々のオーケストラと
共演するなど、第一線で活躍しているヴァイオリニストです。
今西さんは浜松在住のピアニストで、第8回浜松国際ピアノコンクールにも出場しています。
また、合唱指揮者・伴奏者の指導やコンクール審査、ドラマや映画での撮影協力など、
多方面で活躍しています。
代表の児童2人から「この日が来るのを楽しみにしていました。」と迎えられ、
和やかにコンサートがスタートしました。
シューマンの「3つのロマンスより第2曲」は、
妻の気持ちが自分から離れたことを垣間見たシューマンが妻に贈った曲です。
2人の仲が良かったころを連想させるメロディーと、妻への怒りなどを感じさせるメロディーの対比
に注目して聴いてほしいとの説明を受けると、子どもたちは集中して音楽に耳を傾けていました。
楽器のお話では、音について学びました。
音というのは振動で、その振動が空気を震わせることで耳に伝わる、との説明のあとに
「実は楽器も振動して音を出しています。楽器に触ってみたい人~?」と松田さんが問いかけると、
元気いっぱいに「はいっ」とたくさんの手が挙がりました。
実際にピアノとヴァイオリンを触った男の子は、本当に楽器が振動していることを肌で感じ、
「おおっ!」と驚いた様子でした。
その反応に子どもたちからも笑いや驚きの声が上がりました。
質問コーナーでは
「どのくらい長く練習し続けたことがありますか?」や「何歳でプロになりましたか?」
など様々な質問が。
お二人はひとつひとつの質問に丁寧に答えてくださいました。
4曲目はピアノソロで「ダニー・ボーイ(ロンドンデリーの歌)」です。
ロンドンデリーの歌というのは、17世紀ごろからアイルランドで歌い継がれてきた民謡です。
1913年にイギリスの作詞家によって「ダニー・ボーイ」というタイトルと歌詞がつけられました。
歌詞は戦争にむかう子どもを送り出す母親の気持ちを歌ったもので、
今西さんは情景を想像しながら聴いてほしい、ということでその歌詞を朗読してから
演奏してくださいました。
美しくもどこか悲しい音色に子どもたちだけでなく先生方も聴き入っていました。
実はこの曲、佐鳴台小学校の下校の音楽として近々流れることになっているそうです。
美しい音楽を聴きながら下校できるなんて素敵ですね!
5曲目はヴィターリのシャコンヌです。
ダニー・ボーイの物悲しい雰囲気から一転、
大迫力のプロの音圧を間近で体感することができました。
最後は佐鳴台小学校の校歌をお二人の演奏に乗せて合唱しました。