浜松市立浅間小学校コンサート
公演日 2019年5月14日(火)
会 場 浜松市立浅間小学校
時 間 13:45~14:30
演奏者 塚越 慎子(マリンバ)
志村 和音(ピアノ)
■プログラム
① カバレフスキー:道化師のギャロップ
② サン・サーンス:白鳥
《楽器の話》
③ ベートーヴェン(ブリューアー編曲):エリーゼのために
④ アンダーソン:タイプライター
《聴き比べコーナー》
《質問コーナー》
⑤ モンティ:チャルダッシュ
⑥ 子どもたちとの共演:浅間小学校 校歌
浜松市立浅間小学校にて、今年度1校目となる演奏家派遣事業「弦楽コンサート」が開催されました。4年生79名が音楽室に集まり、マリンバとピアノの演奏を間近で楽しみました。
演奏は塚越慎子さん(マリンバ)と志村和音さん(ピアノ)のお二人です。
塚越さんはパリ国際マリンバコンクール第1位をはじめ、国内外のコンクールにて数々の賞を受賞
しており、メディアへも多数出演するなど現在最も注目を集めるマリンバ奏者です。
志村さんもレコーディングやCM撮影の参加、楽曲提供や編曲活動などあらゆるジャンルで
幅広く活躍しているピアニストです。
1曲目はカバレフスキー作曲の道化師のギャロップ。
塚越さんと志村さんは隣の音楽準備室から鍵盤ハーモニカとマーチングシロフォンを
演奏しながらサプライズ登場!
子どもたちの間を練り歩くと、目の前で披露される演奏を興味深そうに見ていました。
楽器のお話しでは木琴とマリンバの違いについて学びました。
上の写真で塚越さんが持っているのは木琴(マーチングシロフォン)、後ろの大きい楽器が
マリンバです。
2つの大きな違いは音域とパイプ。木琴は2オクターブ半なのに対しマリンバは5オクターブと少し
という音域で、木琴よりもずっと低い音が出ます。
またマリンバの特徴的な下に付いているパイプは音を響かせる役割で、
低い音になればなるほどパイプは長くなります。
もしこのパイプがないと、ただ木の板を叩いただけの音しかしないそうです。
4曲目のアンダーソン作曲のタイプライターでは、
本物のタイプライターが奏でる軽快なベルの音が子どもたちに大うけ。
音楽に合わせてみんなで「チーン!」とベルの音を言いながら快活な音楽で盛り上がりました。
質問コーナーではたくさんの手が挙がりました。
「マリンバは強く叩いても割れないのですか?」という質問では、
「マリンバの音板は、調律の際に裏面の中心部分を削るので実はとっても薄いんです。
硬いマレットで強くたたくとひびが入ったり割れちゃいます。」との説明が。
厚いと思っていた板が薄いことにびっくりした様子で実際に音板をのぞき込んで確認していました。
また「マリンバを本気で叩いたらどれくらいの音がするのですか?」という質問には実演で回答。
マレットの硬さによって大きい音が出る音域が違うとのことで、
柔らかいマレットで高音部を強く叩いても音がしないのに、低音部を叩くと打って変わって
大きい音が響き渡りました。これにも子供たちはとても驚いた様子でした。
5曲目のチャルダッシュでは「自由に好きな場所で音楽を楽しもう!」ということで、
子どもたちがそれぞれ好きな場所で鑑賞しました。
楽器に触れられそうなくらいまで駆け寄り、演奏する手の動きをじーっと見たり、
ピアノの中をのぞき込んだり、はたまた離れたところで全体を眺めたりと少し違った視点で音楽を
楽しみました。
最後はマリンバとピアノの演奏で浅間小学校の校歌を元気いっぱいに合唱しました。
ゆったりと優雅で美しい曲や軽快でリズミカルな曲など、様々な音楽を豊かな音色で堪能しました。
子どもたちにとって貴重な経験になったのではないでしょうか。