Series No.95 長尾 春花

2014年9月21日に行われたアフタートークの様子をご紹介します。

Q. これからコンクールに挑戦するご予定はありますか?
私は今25歳になります。だいたいコンクールというのは30歳がリミットのコンクールが多いので、あと5年をどう過ごすかは、よく考えて、コンクールに挑戦したいと思っています。

Q.お二人に質問です。アンサンブルで演奏する時はお二人で一緒に練習する時間はどのくらいになるのでしょうか?
長尾:時によって時間が取れるときと、今回みたいにあまり時間が取れない時もあるのですが、今回の場合ですと、私が海外に行く2週間前ぐらいに2~3時間ぐらい合わせて、そして帰国してきて、昨日3時間ぐらい合わせました。すべてを演奏する時(全プログラム)はもっと時間が必要になってきますが、今回はそのような感じでした。
實川:2回というのはなかなかスリルがあります、僕的には(笑)。

Q.ヴァイオリニストになって、一番嬉しいこと、一番大変なことは何ですか?
一番嬉しいことは、演奏会で皆様と同じ空間の空気を共有できた実感が得られたときです。私がすごく集中して、自分の演奏に酔いしれてしまった場合にはお客さんは少し冷めてしまうので、そういう温度差の違いがない時が一番嬉しいです。
(お客さんから「今日はいかがでしたか?」)
今日は私の実感では、とても最高でした。こちらから発散されるエネルギーと皆様の聴いて下さる集中力、熱意など、そういうのがバシッと合う時は、本当に感動ですね。
一番大変な事は・・・あまりないです。笑


Q.ピアニストになって、一番嬉しいこと、一番大変なことは何ですか?
一番大変なことは合わせが朝10時から入っている時の早起きぐらいですね。
一番嬉しいことはコンサートで自分もすごく緊張しているけど、半分リラックスして、会場の空気を感じることができて、さらにその演奏でお客様からの(ピアノは横からなんですけど)すごく温かいエネルギーが返ってきた時が一番嬉しいです。あと僕が好きなのはコンサートで皆様の前で弾くのも好きですが、一人で部屋にこもって、ベートーヴェンのソナタを弾いている時間も大好きです。


Q.佐藤眞先生の楽譜はどんな楽譜でしょうか?おたまじゃくしでは表現しきれないのではないかと思います。きっといろんな記譜語が入っていたり、幾何学的な図形が入っていたりするのでしょうか?
楽譜自体には図形とかはなくて音符だけですが、例えばここはビブラートをかけてとか、かけないでとか、グリッサンドを入れてとか、そういう細かい指示はあります。しかし、現代作曲家の中では、割と指示の少ないほうだと思います。(他の作曲家は)もっといろんな文字がいっぱいあります。例えば、波線があったり、音ではなくて、線で書いてあったりなど。