Series No.117 北村 陽
Q.何歳から楽器をはじめましたか。また、きっかけはなんですか。
北:始めたのは4歳過ぎぐらいからです。きっかけは、3歳のときにディズニー映画の『ファンタジア2000』を見ていて、その中にミッキーの「魔法使いの弟子」というお話があって、それが大好きでした。そのテーマ音楽をファゴットが吹いていたのですが、それが魅力的で面白い音楽だったので、最初はファゴットが吹きたいと思ったんです。
でも専門店に行ったら、3歳で吹けるサイズがないと言われてしまって。
その後、ファミリーコンサートを見に行ったときにコントラバスのお兄さんが楽器をくるくる回して楽しそうに演奏していて、この楽器がやりたいと思いました。でもコントラバスも3歳で弾けるサイズが無くて・・・。
そのかわりに楽器の図鑑を買ってもらって見ていたら、ファゴットの音域と同じぐらいの音域で、コントラバスに形が似ている「チェロ」という楽器を見つけて、なんだこの楽器はと思いました。
それでチェロの音をCDで聞いてみたらこの楽器がやりたいと思うようになりました。
最初はダンボールでチェロを作って、鼻歌で弾いているような感じで練習というか、遊んでいたんですがいつまでも飽きずに遊んでいたら近所の音楽教室で子供サイズがあるかもしれないということで、チェロをはじめることができました。
鳥:こんな素敵な陽さんのお話のあとにとても恥ずかしいのですが、ピアノのレッスンを正式に始めたのは、10歳になってからでした。
広島県の福山市の生まれで近所にヤマハの音楽教室が有りました。5歳になった頃、母が連れていってくれました。幼児科からスタートしたのですが、最初のクラスの先生が専門コースに進んだらと勧められて、作曲などをするコースに進みました。2年目のときに、父の転勤で東京に引っ越すことになりましたが、折角だから目黒にヤマハのセンターがあるから続けたらどうですか、と言って頂いたので、編入して、4年間のコースを終えました。
その後さらに別のクラスに進んだのですが、その時のクラスの先生に「亜矢子ちゃんは、曲を作ったりするよりも、ピアノ弾くことをやったらどうかな。」と勧めてくれて、今に至ります。きっかけは先生が勧めてくれてくれたということです。
Q.北村さんはいつもにこやかに演奏していますがどうしてですか。また何を考えて演奏していますか。
北:にこやかにというのは、わざとやっているわけではなくて、音楽の和音とかによって感情を感じて、表情に出てしまっているということです。だから暗い曲では笑っていないです(笑)。
演奏中は、主に感情を考えていて、色や風景の時もあります。
でも曲や、フレーズによって全然違うことを考えているので、一概に何を考えているかというのは言えません。曲によって違いますね。
Q.好きな曲はなんですか。
北:無伴奏でしたら、今日演奏したバッハの『無伴奏チェロ組曲』が大好きです。
ピアノと弾く曲でしたら、これも今日演奏したのですが、ブラームスの『チェロ・ソナタ』が大好きです。
オーケストラと一緒に演奏する曲でしたら、チャイコフスキーの『ロココの主題による変奏曲』とかドヴォルザークの『チェロ協奏曲』とかそういうものが大好きです。
鳥:どれか一つに絞るのは難しいですが、今日演奏したシューマンもショパンも、ブラームスも大好きな曲です。
Q.学校の勉強はどの教科が好きですか。
北:理科と英語が好きですね。
理科は実験がとても面白いですね。特に予想がつかない実験ほどワクワクします。
英語もまだペラペラに喋れるわけではないですが、将来に役立つ科目ですし、楽しく勉強しています。
Q.感性豊かな北村さんに作曲もこれからやっていただきたい!
と個人的には思うのですが、ご予定などはありますか。
北:演奏する上で曲の理解も大切なので、作曲も勉強していきたいと思っています。
Q.チェロの魅力はどんなところですか。
北:チェロの魅力は自分の気持ちを言葉にする以上に表現できるところです。自分の一部として弾くことができるのでチェロが大好きです。
Q.いつも何時間ぐらい練習していますか。
北:日によって違いますが、平日、時間の少ない時は2~3時間です。休日で1日空いていたりすると、7~8時間やる時もあります。