Series No.96 カラフル・クラシックス
12月14日に開催される「アクト・ニューアーティスト・シリーズ2014」の第4弾、カラフル・クラシックスさんに「クラリネットの魅力」や「今後の活動」などについて伺いました。
POPSとクラシックの懸け橋になれるような存在になりたいです
若林 愛
――カラフル・クラシックスを結成したきっかけを教えてください。
「カラフル」というのはもともと4人のグループで、山本裕子さんには最初はサポートメンバーとして参加してもらいました。また、カラフルは電子楽器を使用したPOPな音楽スタイルで演奏していますが、「カラフル・クラシックス」を結成するにあたって、裕子さんを正式にメンバーとして迎え、クラシカルでアコースティックな響きを追及していく演奏スタイルのグループを作ろうと思い結成しました。「カラフル」とは別のグループです。
澤目 未樹
――クラリネットの魅力はどんなところですか?
音色でしょうか。温かくて柔らかくて深みがあって、包み込んでくれるような音色です。一人一人の声が違うように、楽器の音色もたとえ同じメーカーの楽器、同じマウスピースやリードを使ったとしても一人一人違う音になるので、個性が一番出るのは音色かなと思います。
小田 祐子
――アンサンブルの魅力について教えてください。
大学の友人同士ということもあり、アンサンブルは仲の良いメンバーだからこそ、良い音楽が作りやすくなると思います。アンサンブルは指揮者がいない分、自分たちで積極的に音楽を作っていくことができます。「相手がこう演奏してきたので、自分はそれに繋げて、こう演奏しよう」などと、会話のように演奏ができ、自分たちで作っている感じが大きくでるので、それがアンサンブルならではの魅力だと思います。
山本 裕子
――アンサンブルをする上で心がけていることはどんなことですか?
それぞれ一人一人の役割があると思います。例えば、吹奏楽の大編成ですと、同じパートを大勢で吹いたりすると思いますが、編成が少なくなればなるほど、一人一人の役割がすごく大切になっていきます。メロディーやハーモニー、低音など、そういう部分を自分が、今、何をするべきなのか考えながら吹いています。また、「カラフル」で編曲している曲はメロディーを分担して吹いていることが多いので、前の人が吹いていたのを良く聴いて、次はどう吹くか、次の人の為にはどのように受け渡すかなど、個性を出しつつも繋がりを考えて、感じて演奏します。
中村 奈央
――今後、どのような活動をしていきたいですか?
POPSとクラシックの懸け橋になれるような存在になりたいです。「ちょっと難しそう!」「コンサートホールに行くのを躊躇しちゃう!」っていう人も気軽に来られるようなライヴ活動、コンサート活動を続けていきたいなと思っています。「カラフル・クラシックス」はこの5人のメンバーでこういうホール(コンサートホール)でやることをメインとしているので、レパートリーもクラリネット5重奏で演奏するクラシックの曲を増やしていきたいなと思っていますし、「カラフル」4人としてもPOPなステージをよりエンターテイメント性を強くしてお届けできたらいいなと思います。
――当日演奏するプログラムの聴きどころを教えてください。
澤目:そもそもクラリネット5重奏を聴いたことがないという方がたくさんいらっしゃると思います。皆さんがご存知のクラシックの名曲もたくさん演奏しますので、そのようなクラシックの曲をクラリネット5重奏で演奏するとどんな雰囲気になるのかを当日は存分に味わっていただけたらなと思います。
小田:クラシックの曲だけではなく、聴きやすい曲を観て楽しめるようなプログラムも用意しています。クラリネットの音を通して、色々な音楽を楽しみにして頂けたらと思います。
若林:小さいお子様から大人の方まで楽しめるような盛りだくさんのプログラムになっていますので、ぜひご家族で遊びに来てください。
プロフィール
進化するクラリネット・ユニット:カラフルのクラシック曲演奏5重奏ユニットとして、2011年結成。母体となるカラフルは、2008年第5回クラリネットアンサンブルコンクール第1位受賞(日本クラリネット協会主催)。
カラフル・クラシックスのメンバー山本裕子も2009年第6回クラリネットアンサンブルコンクール第1位を受賞。
年間70本を超える公演を実施。中学・高校の吹奏楽部出張レッスンなども積極的に実施。最新アルバムはユニバーサルミュージックジャパンより、ディズニー曲満載の『カラフル・ファンタジー』を2013年9月11日に発売。
《COLORFUL HP》 http://www.colorfulcl.com