本文へ

バナーエリアへ

フッターへ



ホーム  > ギャラリー  > アフタートーク  > Series No.115 キム・ヒョンジュン

Series No.115 キム・ヒョンジュン

Q.浜松国際ピアノコンクールの思い出や、今回の浜松の印象は?

昨日の夜に浜松に来ましたが、コンクールのときに練習の合間に散歩に行ったり、浜松駅に行ったりしたときの情景と大きくは変わってなく、懐かしく感じて帰ってきたなと思いました。
コンクールの思い出ですが、私の一つ前の出場者が2分ぐらい演奏したら終わってしまいました。そのために本当は30分ぐらいあるはずだった練習時間がなくなるところでしたが、事務局がお客さんや審査員に待っていただいて、時間調整をし、私には何が起こったかということをあえて教えずにいてくれたので、リラックスして自分の演奏に集中し、コンクールに挑めました。事務局に感謝しています。

浜松にはこの様な良い思い出がたくさんあるので、今回帰ってこれてよかったです。


Q.ブラームスのピアノ・ソナタ3番の5楽章を演奏する上で気をつけたほうが良いこと・心がけるといいことを教えてください。

もしかしてピアニストですか?

(質問者)はい。

質問がとても的を射ていたのでそうかなと思いました。

ピアノ・ソナタ3番は大きなソナタですし、すごく難しい曲です。
私が5楽章を弾くときに考えるのは1楽章からすべてが繋がっていることを考えて演奏します。
5楽章で再度1楽章と同じテンポに戻ってくるのでそれを1楽章から意識して演奏するとうまく表現できると思います。


Q.2020年のショパン国際ピアノコンクールの参加の予定は?

まだ2年あるので、考えたことはありません。
ショパン国際ピアノコンクールに限らず通常コンクールに参加する際には課題曲がありますが、決められた課題曲を練習するよりはもっと学びたい曲があるので、自由選択のコンクールがあれば参加したいと思います。
ショパンの曲はもちろん大好きなので、もっと多くを学んで、参加する余裕ができたら考えたいと思います。


Q.ホールで演奏する際に大きな音が出せないのですが、コツはありますか?
 
私も女性として同じ悩みを持っています。ブラームスやチャイコフスキーなど大きな曲はどうしても大きな音が必要なのでチャレンジが必要な曲です。
でも女性だから大きな音が出せないと言われるのが嫌なので、まず第一にはたくさん食べるということ。
次に大きい音は指・手・腕だけで作るものではなく、体全体で作るものです。重心を下半身において弾くことも大事です。他には左手(低音)のほうに大きな音が必要なことが多いので、重点的に練習すること。
まずは(質問者の方が)細いのでもっともっと食べて太ったらいいと思います(笑)。
ピアノを弾くときに【座って弾く】と考えないで、リラックスして座るのではなく支えもなく立てるぐらい下半身に重心をおいて体全体で弾いてください。


Q.今年開催される浜松国際ピアノコンクールの出場者に一言と、見どころを教えてください。

浜松国際ピアノコンクールは本当によく運営されています。出場者としてまず練習の環境・滞在の環境などが一番気がかりです。浜松のコンクールは1人1人に練習室と練習時間をあたえてくれて、全員が最高のパフォーマンスができるようにサポートしてくれるので友人もよく参加します。運営の面で出場者を考えた運営をしているので、世界中のピアニストに参加して頂きたいです。
旅費の補助などもあり、参加しやすい環境がたくさんあるので、もっと世界のピアニストに知ってもらえたら嬉しいです。

2ヶ月後にはたくさんの才能あるピアニストがここ浜松に集まりコンクールが繰り広げられます。
コンテスタントそれぞれの演奏があるので是非多くの観客の方にも来てみてほしいです。

Copyright (C) Hamamatsu Cultural Foundation. All Rights Reserved.